Excelでデータを扱っていると最小二乗法等を使った回帰分析をすることもあります。一回一回回帰分析をしてもいいのですが、データが随時更新されてその増えたデータに合わせて結果も更新したいということだと、データ更新頻度によってはかなり面倒になります。今回は、関数でサクッと回帰分析の結果のみを取得する方法です。
傾き:Slope関数
線形回帰分析結果の傾きを取得するにはSlope関数を使います。書式は簡単です。
= Slope([yの値配列], [xの値配列])
回帰分析したいyとxの値たちを引数として与えてやれば、傾きが得られるようになっています。当然ですが、与えるyとxの値配列の要素数が異なるとエラーになります。
切片:Intercept関数
線形回帰分析結果の切片(y軸と交わる点の値)を取得するにはIntercept関数を使います。英語を知っている人にとっては名前そのままの関数です。使い方はSlope関数と全く同じで以下のようになります。
= Intercept([yの値配列], [xの値配列])
こちらもSlope関数同様で、与えるyとxの値配列の要素数が異なるとエラーになります。
単純に回帰分析結果だけを使いたいのであれば、SlopeとIntercept関数だけで十分です。
R二乗:RSQ関数
回帰分析の結果がどれほどyの値をよく表しているかを表現するR二乗の値を取得するには、RSQ関数を使います。これも使い方は、Slope・Intercept関数と同様です。
= RSQ([yの値配列], [xの値配列])
R二乗だけを見ていてもよい回帰分析かどうかは判断できないのであまり使用頻度は多くないかもしれませんが、あまりにもこの数字が低くなった場合には警告を出したいというような場合に使う感じでしょうか。