【Django】Visual StudioからDjango Webアプリを公開する3

Azure

前回はDjango Web AppをAzure上に展開しましたが、エラーが表示されてしまったところまででした。今回はこのエラーを解決して、Web上からDjangoのテンプレートページが見られるようにします(最終回)。

エラーの原因は何でしょうか。前回の初めを思い出してください。Visual StudioでDjango Web Appのプロジェクトを作成した際に「外部パッケージ」を仮想環境にインストールしました。しかしAzure上にはPythonしかインストールされていないのでこの「外部パッケージ」は使用できる状態にありません。そもそもDjango自体がPythonを使った外部パッケージですので、現状は「Djangoが使えない環境にDjangoで作成したファイルを展開した状態」になっているということです。つまり、この状況を解決するには必要な外部パッケージをAzure上にインストールしなければいけないということなのです。

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1. 外部パッケージをインストールする

では外部パッケージをインストールしましょう。Azureポータルから「App Service > アプリ名(MyDjangoTestApp) > 高度なツール > 移動」と進んでください。別タブで「Kudu Console」が開きます。

Kudu Consoleが開いたら、上側のメニューから「Debug console > CMD」と進んでください。画面上にディレクトリが表示されると思いますので、インストールしたPythonのフォルダをクリックします(下記の例では「python364x64」です)。これで画面下側のConsoleでディレクトリが変わります。ディレクトリが「D:\home\python364x64」となっていることを確認したら、次のコマンドを打ち込んでエンターを押してください。

python.exe -m pip install –upgrade -r d:\home\site\wwwroot\requirements.txt

Djangoを含む必要なパッケージがインストールされます。

ここまでですべての作業が完了です。アプリのURLを開いてみましょう。ローカルのPC上で実行したときと同じDjangoの画面が表示されれば完了です。お疲れさまでした