企業で生きていくための必須スキルであるエクセルの使い方を基礎の基礎からでまとめていくシリーズ。エクセルの操作すらしたことのない人ぐらいの人を対象として、企業(特に金融機関)で生き抜くための最低限のスキルを学びます。 第二回はエクセルを使いやすくするための基本的な設定です。
ツールバーのカスタマイズ
エクセルを使いながらよく使う項目を選択しやすくするようにツールバーをカスタマイズします。ツールバーはエクセルの上側に表示されている部分です(図を参照)。ここではツールバーに「電子メール」アイコンを表示させます。このアイコンはクリックするとOutlookのメールが立ち上がり、自動的にワークブックを添付ファイルとして張り付けてくれます。
上側のメニューから「ファイル」を選択し、左側に表示されるメニューの「オプション」から「Excelのオプション」を表示させます。次に、オプション項目内の「クイックアクセスツールバー」から電子メールを選択し追加します。追加したい項目をすべて選択したら、忘れずにOKボタンを押します。
リボンに「開発」・「アドイン」タブを表示させる
必須ではありませんが、リボンにデフォルトで表示されてはいないものの、よく使われるタブである「開発」と「アドイン」を表示させます。ちなみにリボンとはツールバーの下側の幅が広いメニューのことです。
上側のメニューから「ファイル」を選択し、左側に表示されるメニューの「オプション」から「Excelのオプション」を表示させます。次に、オプション項目内の「リボンのユーザー設定」から「開発」、「アドイン」にチェックを入れOKボタンを押します。
ちなみに、「開発」タブからはエクセル上で動かすことができるプログラムであるVBA(マクロとも呼ばれる)を触るのにつかわれます。「アドイン」タブは、エクセルに読み込まれた拡張プログラムであるアドインの機能を使用するために使います。独自に開発したアドインを使って業務を行っている企業も多いので、頻繁に使用しないとしても表示させておいた方が無難です。
自動計算のON・OFFを切り替える
エクセルのデフォルトでは計算式を入れると自動で計算結果が返ってきます。例えば、セル1×セル2の値をセル3に出力するように計算式を入れると、自動でセル3の計算結果が計算されて表示されます。ただ、これは自動計算の設定がONになっているからで、これがOFFだと計算結果が自動では変わらなくなり間違いのもとになります。念のため挙動がおかしい時は、自動計算の設定を確認しておくとよいです。
自動計算の設定にはまず、上側のメニューから「ファイル」を選択し、左側に表示されるメニューの「オプション」から「Excelのオプション」を表示させます。 次に、オプション項目内の「数式」から「ブックの計算」を自動に設定すれば完了です。忘れずにOKボタンを押しましょう。