【エクセル】ゼロからわかるエクセル基礎講座その3 必須ショートカット(入力系)

Excel

企業で生きていくための必須スキルであるエクセルの使い方を基礎の基礎からでまとめていくシリーズ。エクセルの操作すらしたことのない人ぐらいの人を対象として、企業(特に金融機関)で生き抜くための最低限のスキルを学びます。第三回はセルへの入力効率を上げるための必須ショートカットについてです。

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ショートカットとは?

ショートカットとは簡単に言えば、マウスの操作などで項目を選択して作業しなければならなかった作業をキーボードの操作のみでできるようにしてあるマイクロソフトの機能です。例えば、右クリックしてメニューを出して、それを選択して…みたいな作業がいくつかのキーを押すことで実現できるものです。マウスの操作は直感的でわかりやすくはあるのですが、キーボードから手を放して持ち替えなければならないので、その持ち替えの時間が無駄になります。この無駄が実は馬鹿にならなくて、作業効率を劇的に悪くさせます。エクセルの操作に慣れてからショートカットを覚えるという順番でもよいですが、はじめのころからショートカットを使う癖をつけておく方が楽だと個人的には思います。マウスを使って操作をしようとしたら「これってショートカットでできなかったっけ?」と疑問を持つようにすると上達が早くなります。

Ctrl + C:セルの内容をコピーする

Ctrlキーを押しながらキーボードのCを押すと、セルの内容をコピーします。エクセル以外でも利用可能なウィンドウズの一般的ショートカットなので知っている人も多いでしょう。セルに入力された値だけではなく、色などの書式もコピーされます。

Ctrl + C(貼り付け後)

Ctrl + X:セルの内容を切り取り

Ctrlキーを押しながらキーボードのXを押すと、セルの内容を切り取ります。コピーと切り取りの違いはざっくりですが、

  • コピー:張り付けても元のセルはそのまま
  • 切り取り:張り付けると元のセルの内容が新しい場所に移動する

という感じです。コピーは複製。切り取りは移動。セル内に関数が入力されている場合の振る舞いが違うのでコピーと切り取りの違いは覚えておいた方が良いです。

Ctrl + X(貼り付け後)

Ctrl + V:コピーした(切り取った)内容を張り付け

Ctrlキーを押しながらキーボードのVを押すと、コピーした(切り取った)内容を張り付けます。これもエクセル以外でも利用可能なウィンドウズの一般的ショートカットです。 前述したCtrl + C (X)と組み合わせて頻繁に使うのですぐに覚えます。

Ctrl + R:左側のセルの内容を右側に複製

Ctrl + C、X、Vと比べると利用頻度はやや落ちますが、Ctrl + Rも便利です。Ctrlキーを押しながらキーボードのRを押すと、現在のセルに左側のセルの内容をコピーして貼り付けます。左側の内容を右側に複製して延長したいときに使います。

Ctrl + R

Ctrl + D:上側のセルの内容を下側に複製

今度はセルの内容を下側に複製します。Ctrlキーを押しながらキーボードのDを押すと、現在のセルに上側のセルの内容をコピーして貼り付けます。上側の内容を下側に複製して延長したいときに使います。

Ctrl + D

Ctrl + Z, Y:入力内容の取り消し、元に戻す

入力を間違った場合は、Ctrlキーを押しながらZを押しましょう。ひとつ前の入力状態に戻ります(取り消し)。入力内容を取り消したものの、やっぱり再度同じ入力状態に戻したいという場合はCtrl + Yです。これで入力内容が一つ先に進みます。これもエクセル以外でも利用可能なウィンドウズの一般的ショートカットと同じです。

Ctrl + F:検索ウィンドウを開く

セルの入力値から特定のものを検索するための検索ウィンドウを開くためのショートカットです。Ctrlキーを押しながらFボタンを押します。

Ctrl + F

Ctrl + H:置換ウィンドウを開く

検索ウィンドウと同じウィンドウですが、こちらのショートカットでは直接置換ウィンドウが開きます。検索値を特定の値に置換するときに使います。

Ctrl + H

F2:セルの入力モードに移る

F2キーを押すとセルへの入力モードに移ります。入力済みのセル上でキーボードから入力を試みると、入力済みの値が上書きされてしまいますが、F2キーを押すと入力済みの値の最後から入力が始まります。

F4:数式入力の相対と絶対参照を切り替える

オートフィル機能についてはまだ説明していませんが、この機能を最大限に活用するためには必須のショートカットです。エクセルでは数式として他のセルの値を計算に使うことができるのですが、相対参照か絶対参照かによってその数式をコピーして他のセルに張り付けたときの挙動が変わります。相対参照だとセルをコピーして別のところにコピーすると、もともとのセルと相対関係が同じ場所が参照されますが、絶対参照では参照されるセルは変わりません。数式の見た目として、$マークの有無が変わります。

次回はワークシート上で効率よく作業をするためのショートカットについてです。