【エクセル】ゼロからわかるエクセル基礎講座その7 関数を使って計算する

Excel

企業で生きていくための必須スキルであるエクセルの使い方を基礎の基礎からでまとめていくシリーズ。エクセルの操作すらしたことのない人ぐらいの人を対象として、企業(特に金融機関)で生き抜くための最低限のスキルを学びます。第七回はエクセルに備わっている関数を使って計算する方法について。エクセルの関数はたくさんの種類があるので、最低限知っておきたいものに限っていくつか紹介します。

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関数を使うために知っておきたいこと

エクセルに備わっている関数はたくさんの種類があるので、すべての使い方を覚えておくことは不可能です。そのため、何か計算したいことがあれば、Googleなりで検索してみる習慣をつけておきましょう。とりあえず使えそうな関数を見つけたらセルに入力してみます。エクセル上から関数のヘルプを見ることができるので、使い方がわからなくても調べることが可能です。数式入力欄の「fx」と書かれたアイコンをクリックすると関数の引数としてどのような値を渡さなければならないかの説明や、詳細なヘルプを見ることができます。

ちなみに引数とは関数に渡す値のことです。

fxアイコンから関数のヘルプを見ることができる


Sum:合計を計算

数字の合計を計算する関数です。これぐらいは最低限覚えておかないと恥ずかしいレベルです。

関数:Sum

Sumifs:条件に合致する値の合計を計算

選択した部分の合計をただ計算するだけではなく、条件に合ったものだけの合計を計算します。下記の例では、下側のセルの値が「a」になっている部分のみの合計を計算しています。「a」になっているのは、1、2、5なので計算結果は8になります。条件の入れ方などはヘルプを参照して調べてみてください。

Sumifという似たような関数もありますが、Simifsの方が複数条件で合算対象を指定することができるので使い勝手が良いです。

関数:Sumifs

Average:平均値を計算

Average関数はその名の通り、選択した部分の平均値を計算します。入力方法は平均を計算したい対象を引数として入力するだけなのでとてもシンプルです。

Vlookup:表を縦方向に検索

こちらの関数は初めて見るとちょっとややこしく感じるかもしれませんが、エクセルを使う人なら知らないと問題です。表の中から指定したラベルの行を探し、値を検索するのに使います。言葉ではなかなか伝わりにくいので、具体的例を見てみましょう。

下記のような表があります。この時、果物の名前を指定すると値段や色を結果として表示できるようにしたいと考えているとします。この時にVlookupが使われます。図にあるように入力してみてください。引数の一つ目「”ばなな”」で検索したい行を指定します。二つ目の引数は表全体です。この時、必ず一つ目の引数が含まれる列が一番左側になるように指定します。三つ目の引数は、表の左から何番目の値を返すかの指定です。3だと左から三番目の色を。2だと左から二番目の値段を返します。4番目のFalseは完全に一致する値のみを返すかどうかの指定です。この場合だと「”ばなな”」と完全に一致するもののみを検索するかどうかの指定になります。基本的に、この関数を使用する際は完全一致で検索した場合がほとんどだと思うので、機械的にFalseにしておいてほとんど問題はないはずです。

ちなみに図の例だと、「ばなな」行の左から3番目の値を出力する指定になっているので、「黄色」という計算結果になるはずです。

関数:Vlookup

Hlookup:表を横方向に検索

Vlookupは表を縦方向に検索する関数でしたが、こちらは横方向の検索です。使い方はVlookupとほとんど同じです。図の例では、「ばなな」列の上から3番目の値を出力する指定になっているので、Vlookupの例と同じ「黄色」という結果が返されるはずです。

関数:Hlookup

他にもたくさん便利な関数がありますが、きりがないのでこれぐらいにしておきます。繰り返しになりますが、何かやりたい計算が合ったら、Googleなどでまず調べてみましょう。エクセルでは大抵のことが可能です。次回はオートフィル機能を使って入力を素早く行う方法についてです。。