Excelで計算をしていると、数値を四捨五入・切上げ・切下げして出したいことはよくあると思います。今回は、Excelの関数を使って自在にこれらの操作を行う方法についてです。0.5単位など指定した幅で四捨五入等を行う方法についても記載します。
Round、RoundUp、RoundDown関数
Excelのワークシート上で四捨五入・切上げ・切下げを行うための関数は、
- Round関数:四捨五入
- RoundUp関数:切上げ
- RoundDown関数:切下げ
です。
関数の書式はどれも同じで、下記のように「処理したい(四捨五入等をしたい)値」と「処理の桁数(四捨五入する桁数)」を与えてあげればOKです。
Round([処理したい数値], [桁数])
RoundUp([処理したい数値], [桁数])
RoundDown([処理したい数値], [桁数])
ちなみに桁数は、
- 0:1単位で処理 Round(11.47, 0) = 11
- 1:0.1単位で処理 Round(11.47, 1) = 11.5
- -1:10単位で処理 Round(11.47, -1) = 10
のような感じで処理されます。書式は簡単なので実際に使ってみるて動作を確認するのが一番理解に手っ取り早いのでご自身で試してみてください。
任意の単位で四捨五入・切上げ・切下げを行う
0.5単位で、あるいはもっと変な幅の12単位などで四捨五入・切上げ・切下げを行う処理も慣れてしまえば簡単です。前述のRound関数たちと掛け算・割り算で終了です。
まずは答えから。下記のように計算式を与えてやればOKです。
Round([処理したい値]/[単位], 0) * [単位]
具体的に例をみてみます。
0.5単位で処理する場合(四捨五入)だと下記のようになります。
Round([処理したい値]/0.5, 0) * 0.5
この数式の場合、処理したい値として下記のようなものを与えると戻り値は以下のようになります。
処理したい値 | 計算結果 |
0.23 | 0 |
0.24 | 0 |
0.25 | 0.5 |
0.26 | 0.5 |
・・・ | ・・・ |
0.73 | 0.5 |
0.74 | 0.5 |
0.75 | 1 |
0.76 | 1 |
なんとなく雰囲気がわかりましたでしょうか。このように、単位を自分の好きなように指定してやれば自在に四捨五入・切上げ・切下げを制御することが可能です。