エクセルに入力された文字列から関数を使用して空白スペースを削除します。データ入力を人手に頼っている場合には半角・全角スペースが混在してしまうことも多いですが、そのような場合でも関数だけで対応可能です。
SUBSTITUTE関数:文字列の置換
文字列を置換するSUBSTITUTE関数を使用すれば簡単に空白スペースを削除できます。
まずはSUBSTITUTE関数の書式ですが、シンプルで次のようになっています。「置換を実行したい対象文字列」、「置換前の文字列」、「置換後の文字列」の3つを指定してやります。
SUBSTITUTE関数
= SUBSTITUTE([置換をしたい元の文字列], [置換前の文字列], [置換後の文字列])
関数で処理をする場合は、「置換を実行したい対象文字列」はどこかのセルに入っていると思われるので、一つ目の引数はセルの参照になることがほとんどのはずです。今回は空白スペースを置換するので以下のようになります。
= SUBSTITUTE([処理をするセル], " ", "")
この式で空白スペース(” “)を空文字列(””)に置換することができます。
ちなみに日本語をだと全角スペースというのが存在するため、エクセルへのデータ入力を人手に頼っている場合には入力文字列に半角・全角スペースが混在してしまうことがよくあります。このような場合には、SUBSTITUTE関数を使用して全角スペースを全て半角スペースにしてから後続の処理を行うなどして対応することが可能です。
TRIM関数:冒頭・末尾の空白スペースのみ削除する
TRIM関数は冒頭・末尾にある空白スペースのみを削除して、単語間にあるスペースはそのまま残すという処理を行います。TRIM関数には処理したい文字列を引数として与えます。
例えば、
「 Test テスト 13245 」
という文字列(カギ括弧の内側)に対してTRIM関数を使用すると次のような結果が返ってきます。
「Test テスト 13245」
わかりにくいですが、文字列の前後にある空白は全角・半角ともに削除され、単語間にある空白は全角・半角ともにそのまま残ります。
文字列の入力スペースとして固定の長さをあらかじめ用意してあるデータベースからデータを取得すると、文字列の後ろが空白で埋められていたりします。このような場合にTRIM関数は威力を発揮してくれます。